99/08/23
「スワレ」の指符で手を開いた状態で出す場合は、「座らなかったら、この手がパンと君を叩きますよ」の気持ちをグッと込めます。気持ちが伝われば、叩かなくても座ります。
今日は、サラ、ブラン、マキシム、コバヤシを引きました。特にブランは、右をとって座らせる、という技術を学びました。「ツケ」で右から回る時に、右手で切るようにして叩きます。そして姿勢を正して左で座らせます。何度か右をとると、意識を右に入れるだけで座ります。それでも座らないときは、右後ろを取りながら、座るまで右へ回ります。
右を送るときに、気合いを入れすぎると左につくときに、離れてしまうので、気を付けます。右へ送ったら、左で「ツケ」の指示を出すときれいに左側につかせることができます。
犬がちゃんとついて来ているかを見るときは、右の肩越しに、首だけ後ろに回して振り返ります。身体は極力動かさないこと。身体の微妙な動きを、犬は感じとります。それによって犬がフラフラしてしまうので、気を付けます。
サラを引きました。目で犬を追いすぎないで、自分でどうすればいいのか考えさせること、とアドバイスをいただきました。訓練士が犬をかまいすぎると、犬は見守られていると思い甘えが出てきます。どうすればいいのか、犬自身に考えさせましょう。基本的に犬は目は恐いので合わせるのを嫌います。従って目が入りすぎると、恐くてかえってブレたり、固まってしまったりする場合があるので、目線ははずしてあげるようにします。そういえば、先生も目線をはずしていらっしゃいました。
脚側行進は、まっすぐ前を見て歩き出すこと。犬を見るときは、右肩越しに首だけで。着いて来ていなかったら、ゆっくり戻って、叩きます。?途中で待たせる場合、手のレベルをしっかりと区別してきかなければ段々上げていくことが大切です。
・ 「マテ」 手を前に出して、手のひらで止める。
・ 「マテ」 手を下に下げて、手のひらで止める。
・ 「スワレ」 人差し指で犬の目に向かって差し出す。
・ 「スワレ」 指で指したまま、前に出ます。
引いている犬(サラ)が他の犬に飛びついていったら、チョークを入れて、いけないことだと教えます。1度のチョークできかないときは、後ろに下がりながら、数回チョークをかけます。あくまでも感情的にならないように冷静に!
さて、今日の課題は、脚側に付くときに、どうしても犬が前にでてしまう事でした。チェーンが着いていないときの「マテ」の左手がどうしてもタイミングを取り損なって上手く出せません。これで止まらなかったら、叩くぞ!という気持ちをぶつけないのですが、思ったときには、犬の頭が前に出てしまっています。自分の身体より後ろで止めたい!次回からの課題です。
99/08/25
今日はサラとブランとコバヤシを引きました。どれだけこちらのスキを作らないかが課題です。
基本中の基本の訓練をしていますが「脚側行進して、回ってツケ」の、この簡単な動作をいかにしてスムーズに犬にさせることができるか。これには、基本の姿勢がとても大事なのです。プロとして犬を引けること。プロは、1cm身体を動かしただけで犬を操ることができます。まるでMagicのようです。素人から見たら、なぜなのかわからない。それがプロの技なのです。感動です。
脚側で座らせるとき、どうしても鼻が自分の膝より前に出てしまいます。左手のマテのタイミングがつかめず、苦労しています。プライドとして、自分より前へ決して出ないように心がけましょう。犬がはしゃいで飛び出したら、後ろをとりましょう。よそ見なども一緒です。座らせる時、身体の右側に意識を集中させて、気合いをいれて犬を送ります。上手く気持ちを込めることができると、犬は簡単に座ります。このとき、決してすぐに左側に意識を移さないこと。左側に気がいってしまうと、犬は止まってしまったり、座れなかったりします。
訓練するときは、犬と会話しながらします。感情の会話を入れていかないと、犬も楽しくないし効果は上がりません。先生が引いているときのブランがとても楽しそうなのが、とても印象的でした。
回ってツケで途中で待たせる場合、からだから「マテ」のオーラを出さないといけません。絶対止めてやるんだ!という気持ちを込めましょう。あとは姿勢でピシッと会話するようにします。
「マテ」の指符の3は、2段階に分けることができます。まず90度に腕を曲げて出しそれで止まらなかったら、犬の目に向かってゆっくりと腕を前に出していきます。「マテ」の場合、何度も同じ指示を使ってはいけません。犬になめられます。1の指示で待たなかったら、次の時には2から、あるいは3の指示から入ります。