愛犬の遺伝子をスイッチオンにする!?

2015年の4月から、尾崎里美さんの「イメージトレーニング初級346期を受講しました。7ヶ月間、毎月神戸に通いました。里美姉やんのことを知ることになったのは、ある受講生の方のFB投稿を見てでした。

彼女の本棚に私の本「犬のモンダイ行動の処方箋」が置いてあり、その隣に「ちっちゃいおっちゃん」という本があったのを見つけ、気になって仕方なくなり、聞いてみると、尾崎里美さんの本だと教えてくれました。そして、とても学びになるのでぜひ動画を見て欲しいと言われ、出演されている動画を見たのが最初の出会いでした。

4回シリーズだったのですが、グングン引き込まれ、姉やんが運営しているサイトを見つけ、セミナーが開催されていることを知り、即決で初級を受けることにしました。それから毎月、神戸に通いました。アメリカでは、イメージ療法でガンが治ったというケースもあるそうですが、日本ではまだまだ知らない人が多いかと思います。

受講していたセミナーの中で、何度か出てきたお名前がありました。村上和雄博士のお名前でした。姉やんのセミナーは、関西のノリ?ということもあってか、とても楽しく、毎回たくさん笑います。内容は深いのですが、とにかく姉やんが面白い!間合いとかもう、さすが!という感じでした。

村上和雄先生は、笑いと遺伝子の研究をされているということで、姉やんも対談したり、おつきあいがあるようで、私も影響を受けて村上先生のご著書を数冊読みました。D.V.Dも買いました。その中で、遺伝子の説明の話があるのですが、オチを知っているのに何度聞いても笑ってしまいます。

村上先生は生命科学の分野で50年以上にわたって研究を続けていらっしゃいます。2003年くらいから「心と遺伝子」について調べて来られ「心と遺伝子研究会」を立ち上げられています。心の働きが遺伝子にどう影響を与えるのかを研究していらっしゃるのです。

それから3年経った今、なぜかふと、村上先生の本をもう一度読み返してみようと思い、手にとりました。すると、3年前には気づかなかった、響かなかったところが痛いほど響くということを経験しました。前にも読んだことがあるはずなのに、と思うのですが、それは私自身のステージが変わったということなのだろうと解釈することにしています。

同じセミナーを、同じ人から同じタイミングで受けても、受講した人、一人一人、受け取ったものが違いますし、それから得るものも違うのです。それは自分自身でも起こります。3年前の私と今の私は、同じセミナーを受講しても、同じ本を読んでも、受け取る、受信機のようなものの性能が上がっている?ので、気づくことやひらめくことが異なるのだ、と思うようにしています(笑)

私が読んだ村上先生のご著書は「人を幸せにする魂と遺伝子の法則」と「スイッチ・オンの生き方」です。飼い主さんと愛犬を幸せにする!というのが私の使命ですので、3年前にも読んでいるのですが、新たな気持ちで読ませていただきました。

私たちは、自分の性質や能力は、親からの遺伝で自分ではどうにもできないものと考えてしまいますが、実は、遺伝子のスイッチをオンにすることで、今までできなかったこともできるようになる可能性は高く、病気の遺伝子のスイッチをオフ、健康な遺伝子のスイッチをオンにすると、病気にならないし、病気を治すことができる、というのです。

そして科学は、心の動きも遺伝子のオン・オフに影響を及ぼしていることを証明しつつあるそうです。つまり、幸せに生きるには、健康で長生きするためには、心を良い状態に保ち、良い遺伝子をスイッチオンにすることが大切である、ということになります。

気になるのは、では、どうしたら遺伝子をスイッチオンにできるのか?です。村上先生のご著書によると、遺伝子に影響を与える環境要因は以下の3つ。

  1. 物理的要因
    熱、圧力、張力、訓練、運動、磁気、光、周波数など
  2. 食物、科学的要因
    アルコール摂取、喫煙、環境ホルモン(ダイオキシンなど)
  3. 精神的要因
    ショック、興奮、感動、愛情、喜び、希望、不安、怒り、恨み、信条、祈りなど

村上先生は、25年にわたり遺伝子を研究してきて、「思い」や「心の持ち方」が遺伝子の働きを変える、という結論にいたりました。

「人を幸せにする魂と遺伝子の法則」には、ブルース・リプトン博士の話が出てきます。村上先生と対談もされ実際に交流がある方で、アメリカ、ウィスコンシン大学で教鞭をとっておられましたが、終身在職権を捨てて、カリブ海にある中南米諸国の大学に身をおくことになりました。

アメリカ本土を離れるというドロップアウトを余儀なくされたのですが、本土にいた頃、競争の中に身をおくことで疲労困憊が続いていた日々は、紺碧のきれいな海、広々とした大きな空、何もかもがのんびりしたカリブ海の環境の中で、博士はある種の縛りから解放され、自由に物事を考えられるようになったのです。そこであるひひらめいた科学的真実は「人間の細胞は環境によって変わる。変えることができる」というものでした。その瞬間、医学の現場で生命の本質について教えられてきたこと、信じ込んできた「生命は遺伝子によって支配されているという信念」が打ち砕かれたそうです。

そして1985年から、リプトン博士の全く新しい研究が始まりました。「エピジェネティクス」という新しい研究分野がスタートし

「遺伝子情報は、それ自体が生体をコントロールしているのではなく、必要な遺伝子情報のスイッチがオンになったり、オフになったりすることで、生体がコントロールされている」

という、遺伝学の限界を打ち破ろうとする新しい考えが最も革命的な研究であると話題を呼んでいます。

さて、これまで人間の話をしてきましたが、私たち飼い主がきになるのは、自分のことよりも愛犬のことかと思います。ちなみに、人と動物の遺伝子の比較は以下になります。

  • ヒト同士 99.9%
  • チンパンジー 96%
  • 猫 90%(アビシニアン)
  • ネズミ 85%
  • (犬 84%)
  • 牛 80%
  • ハエ 61%
  • ニワトリ 60%
  • バナナ 60%

出典:BUSINESS INSIDER JAPAN
https://www.businessinsider.jp/post-165064
Riccardo Sabatini @ TED

残念ながらネット上で信ぴょう性がある犬との比較を見つけられなかったのですが(見つけ次第更新します)

私たちは、愛犬に病気になって欲しくないですし、いつまでも元気で長生きしてほしい、と思っています。この遺伝子の話から、そのヒントを得られたような気がします。愛犬に、いつも元気で、長生きしてほしいなら、良い遺伝子のスイッチオンをすることが重要なのではないでしょうか。

飼い主は、愛犬に対する「環境」として存在することになります。中でも、前出の遺伝子に影響を及ぼす要因の3つ目にあった、愛犬たちの遺伝子がスイッチオンになると思われる、愛犬が

興奮する
喜ぶ
愛情を感じる
希望を感じる?

という精神状態に影響することができます。反対に遺伝子をスイッチオフすると思われる

ショックを受ける
不安を感じる
怒る

などの状態も避けてやるなど、サポートすることが可能でしょう。そのためにどうしてやるのがいいのか。私はそれこそ、『よりそイズム』®で接することが重要なのではないか!という確信を持ちました。

そうです『よりそイズム』は愛犬の遺伝子をスイッチオンするのです



『よりそイズム』®三原則

1. 社会、他人に迷惑をかけない
2. 飼い主、本犬に危険が及ばない

なら、できるだけ犬らしく生きさせてやりたい
どうしても困るなら

3. お互いハッピーならお願いしよう


 

残念ながら、犬を好きだと思えないようなアドバイスをするドッグトレーナが後を絶ちません。LINE@でつながらせていただいているみなさんからいただく情報で、あらためてひどい現状があることを知り、心が痛いです。

犬たちにだって、やりたいことがある。やりたくないこともある。

「やりたいことができないこと、それが地獄」

そう教えてくれたのは、旭山動物園の前園長、小菅正夫さんが少年時代にお祖母様に連れていかれて出会った、お寺の住職でした。その少年が大人になり、行動展示で旭山動物園を日本一の動物園にする園長就任するのです。なんともドラマティックです。

犬たちはやりたいことができているだろうか?
犬たちがやりたい行動、習性からやる行動、本能的にやりたい行動が全て、人間の都合で捻じ曲げられたり、禁止されたり、その行動をしないようにネガティブストレスを受けていないだろうか?
それが『おりこうな犬』だというのは、正しいのでしょうか?

あまりにも、エゴイスティックではないでしょうか?

いまだに、犬の祖先はオオカミで厳しい上下関係を持つ、という前提に犬のしつけをアドバイスしているドッグトレーナーも少なくないどころか、増えている!?無料動画でお話ししているように、本当のオオカミの群れは”家族”です。最新の情報を知るということの大切さを、あらためて実感させられました。

参照:「犬はあなたをこう見ている」ジョー・ブラッドショー著
「BEYOND WORDS」CARL SAFINA著(英語)

私は、自分の使命として、おかしなしつけを一つ一つ、きちんと裏づけも合わせて、ひっくり返していきたいと思っています。

犬たちの本当の幸せのために、遺伝子レベルから、サポートしていくことをここに誓います!
『よりそイズム』に共感してくださる方、応援よろしくお願いいたします!

メンタルドッグコーチ 中西典子

 

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Doggy Labo 代表 ナカニシ